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外資系への転職

外資系企業に転職したら失敗だった! 外資系企業に勤務する筆者が合わない人・向いていない人を解説

これまで日系企業で働いてきた方の中には、自分が外資系企業に転職しても実際に活躍できるのか具体的にイメージできない方も多いのではないでしょうか。

実は、外資系企業では日系企業とはまったく違った文化があり、必要なスキルや作法も独特のものもあります。

また、外資系企業にもいくつかのタイプがあり、それぞれ違った特徴があります。

わたしは、日系企業5社を経験してから、はじめて外資系企業に転職しました。

実際に外資系企業に入社したときには、そのギャップにかなりとまどい、

「転職に失敗した!」

と思いました。

にぬきたまご
にぬきたまご
そこでこの記事では、外資系企業に合わない人、向いていない人について解説します。

この記事を読み終えると、いま日系企業に勤務されていて外資系企業を検討されていている方が、自分が外資系企業のカルチャーにフィットできるのか理解できるようになります。

この記事を読んだらわかること
  • 外資系企業の特徴
  • 外資系企業に合わない人・向いていない人の特徴
  • 外資系企業に向いているか確認する方法
  • 日系企業は本当に安全・安心?

それでは、外資系企業に合わない人・向いていない人について解説していきます!

目次
  1. 外資系企業の特徴
  2. 外資系企業に合わない人・向いていない人の特徴10選
  3. 外資系企業に向いているか確認する方法
  4. 日系企業は本当に安全・安心?
  5. 外資系企業に合わない人・向いてない人:まとめ

外資系企業の特徴

外資系企業7つの特徴
にぬきたまご
にぬきたまご
それでは、まずは簡単に外資系企業の以下の特徴7つを解説します。

外資系企業の特徴① 外資系企業3つのタイプ

日系企業とおなじく、外資系企業もその設立の経緯などから様々なタイプがあります。

当ブログでは、わたしのこれまでの外資系企業の勤務経験から3つのタイプに分類しています。

外資系企業3つのタイプ
  1. 海外企業が100%出資して日本法人を設立したタイプ
  2. 海外企業が日系企業と共同出資して日本法人を設立したタイプ
  3. 海外企業が日系企業(またはその部門)を買収したタイプ

詳しくはこちらの記事にて解説していますので、合わせてご覧ください。

それぞれのタイプに違った特徴がありますので、以下紹介する特徴の濃淡もそれぞれのタイプによって異なることに注意しましょう。

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外資系企業の特徴② ジョブ型採用

ここ数年さまざまなメディアで「メンバーシップ型雇用」と「ジョブ型雇用」の比較が紹介されていますが、外資系企業ではジョブ型雇用が基本です。

外資系企業の求人票では、ジョブ・ディスクリプションで業務内容が細かく設定され、それに見合ったスキルを「いま」有している人材が採用されます。

ポテンシャルで採用されるケースはほとんどありません。採用されたポジションで即戦力として活躍することを期待されます。

外資系企業の特徴③ 実力主義・成果主義

外資系企業では年齢や年功的な要素は評価対象に含まれません。

年度の最初に設定した目標・ノルマに対してどの程度達成できたかどうかが重要になります。

チャレンジしたことが評価されることもありますが、基本的にはその年度の結果がすべての世界です。

また、平均以上の評価を得るには、求められている以上の成果を認めてもらう必要があります。

そのため、外資系企業では、新しいタスクやプロジェクトに積極的に参加する貪欲さを持っている人が多いです。

外資系企業の特徴④ 人材の定着率が低い・解雇(クビ)が多い

外資系企業における人材の定着率は、一般的な日系企業よりも低いのが一般的です。

理由は2つあります。

ひとつは企業側がリストラや退職勧奨をおこなう頻度が日系企業よりも高いことです。

もうひとつは、ビジネスパーソン側の意識です。

外資系企業に勤務するビジネスパーソンは、自分で自分のキャリアをデザインしている人が多数派です。

従って、現在の勤務先で成長や出世の機会がないと判断すると、他の機会を求めて転職活動を開始します。

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外資系企業の特徴⑤ M&A・経営陣の刷新が多い

日系企業でもM&Aはありますが、やはり外資系企業の方がその頻度が高いです。

わたしは4社の外資系企業を経験しましたが、すべての外資系企業でM&Aを経験しました。

勤務先の企業が買収されると、新しい親会社から経営陣が送り込まれ、経営陣の刷新がおこなわれます。

M&Aによって事業やマネジメントの方針が劇的に変わることもあります。

日系企業の取引先からは、「経営陣や方針が頻繁に変わるから長期的な取引が考えづらい」と苦言を呈されることもあります。

外資系企業の特徴⑥ グローバルスタンダードと多様性

外資系企業は、その規模にもよりますが、世界中に拠点をもっていることが多く、多様な国籍、人種、性別、年齢の従業員を抱えています。

そのため、世界中の関連会社を管理するための方針・ルールがあり、機会均等と多様性も尊重されています。

日系企業では常識や暗黙の了解となっていることでも、外資系企業では理解されないことも多々あります。

外資系企業の特徴⑦ 迅速な経営判断

外資系企業では四半期ごとに事業の成果が問われます。

従って、ときには短期的な視野で経営判断がおこなわれる場合もあります。

特に従業員にとって事業の撤退リスクは気になるところです。わたしが最初に外資系企業に転職した際は、新規事業をおこなう部門での採用でした。

最初の1年はその事業が赤字続きで撤退の噂もよく耳にしていました。そのときは転職に失敗したかも・・・と不安な日々を過ごしていたことを記憶しています。

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外資系企業に合わない人・向いていない人の特徴10選

外資系企業に 向いていない人・合わない人の特徴

外資系企業の特徴を説明したところで、次に外資系企業に合わない人・向いていない人の特徴を説明します。

特徴① メンバーシップ型雇用に魅力を感じている人

伝統的な日本企業のメンバーシップ型雇用では、長期的に会社に貢献することを前提として採用されます。

一部の専門的な職種を除いて、数年ごとにローテーションで様々な部署や勤務地を経験します。

会社にキャリアデザインの機会を委ねることになりますが、その様な雇用形態の魅力を感じる人は、原則ジョブ型採用を実施する外資系企業には向いていないでしょう。

特徴② 日系企業の商品・サービスに誇りを感じている人

日本人として、日系企業の商品・サービスを世界中で展開することに貢献したいと考えるビジネスパーソンも多数います。

外資系企業では、海外本社に勤務しない限り、日本市場(とアジアの一部)のみを担当することになります。

海外市場での業務を視野に入れている人は、日本企業の海外事業部の方が国際的な業務を担当できる機会に恵まれる場合もあります。

特徴③ 実質的な経営者を目指したい人

外資系企業の日本法人の経営陣は海外本社から派遣されるか、外資系企業での日本支社長の経験者が採用されることが一般的です。

後者の場合も、日本で採用されたマネジメント人材は、実質的に日本の支店長としての権限しかなく、海外本社の指示のもと勤務することになります。

また、グローバル規模の経営判断に関与できる機会は限定的です。

株主から経営を任される本当の意味での経営者を目指すのであれば、日系企業の方がチャンスは多いと考えられます。

特徴④ 自分のアピール・主張が苦手な人

日常の業務や評価面談において、外資系企業では自分の意見・主張を論理的かつ明確にアピールすることが求められます。

業務においては、同僚と意見の相違が発生した場合、それを自分の望む方向へと導くコミュニケーション能力が求められます。

また、評価面談では、上司はいつも自分の努力や勤務態度を見てくれているから大丈夫、といった意識は通用しないのが外資系企業のカルチャーです。

わたしは日系企業と外資系企業の両方での勤務経験がありますが、日系企業に圧倒的に不足しているのは、自分の成果をアピールする文化と他者を賞賛する文化です。

この様な文化にストレスを強く感じるひとは外資系企業には向いていないと言えます。

特徴⑤ 保守的で変化への対応が苦手な人

外資系企業では、経営陣、経営方針、人事の変化がいつでも起こりえます。その様な変化に柔軟に対応できるメンタルが求められます。

こういった変化にはチャンスもリスクもありますが、これらの変化にストレスを感じてしまう人も外資系企業には合わないでしょう。

特徴⑥ 年功序列の給与体系に魅力を感じている人

外資系企業では、その人材のスキルと実績で報酬が決まります。

定期昇給を実施している企業はありますが、年功的な要素は報酬額の決定においてあまり意味をもちません。

また、退職金も年功に報いる制度なので、日系企業の方が充実していることが多いです。

勤務期間による貢献を認めてもらいたい人は日系企業の給与体系の方が合っているでしょう。

特徴⑦ 勤務時間の柔軟性がない人

外資系企業でも制度上の勤務時間は日系企業と変わりません。しかしながら、実態は異なる場合があります。

海外本社のある国・地域にもよりますが、海外本社との会議は日本の業務時間外に設定されることもよくあります。

早朝や深夜に会議が設定されても自分の生活に影響がないか予め確認しましょう。

また、アメリカに本社がある場合、日本の土曜の午前中にもメールやチャットが飛んでくることもよくあります。

プライベートの事情から日本の通常の勤務時間を重視している人にとっては、外資系企業の勤務は自身の生活に合わない可能性があります。

特徴⑧ 同じ価値観をもった人たちと働きたい人

外資系企業では様々な年齢、人種、国籍、性別の従業員がおり、多様性が尊重されています。

従って、日本では暗黙の了解や商習慣でスムーズに進むようなことでも、別の考えをもつ人に対して合理的・論理的な説明が求められます。

日系企業の取引先と海外本社の間に入る担当者は、しばしばこの様なケースに遭遇します。

もし、同じ価値観をもった人たちと働くことに居心地の良さを感じている人も外資系企業には合わないでしょう。

特徴⑨ 福利厚生を重視する人

一般的に外資系企業の待遇は、年俸とインセンティブボーナスといったシンプルな内容です。

成長期にある企業はストックオプションなどが付与される場合もあります。

しかしながら、日系企業でよく見られる住宅手当、家族手当、財形等の手当て・制度は控え目です。

また、健康保険も最低限の内容のことが多く、大企業の保険組合に加入している人にとっては見劣りする内容でしょう。

外資系企業で期待できる給与以上にこれらの福利厚生のメリットを受けている人にとっては、経済的に外資系企業を選択するメリットは感じられないでしょう。

特徴⑩ 英語が苦手な人

外資系企業でも所属部門や職種によっては、ほとんど英語を使用しないケースもあります。

ただし、社内での情報収集やキャリアアップという点において、英語が苦手であることはハンデになる可能性があります

海外本社のマネジメント層とのコミュニケーションや重要な会議への参加など、外資系企業でキャリアを構築するうえで、英語のハンデはどこかで問題になる可能性があります。

入社時はともかく、入社後にビジネスレベルの英語力まで向上させる意欲や興味がない人は、長期的なキャリアプランにおいては日系企業の方が合っていると考えられます。

外資系企業に向いているか確認する方法

外資系企業に向いているか確認する5つの方法

さて、次に実際に自分が外資系企業に向いているか確認する5つの方法について説明します。

確認する方法① 外資系企業に勤務する知人・友人に確認する

やはり実際に外資系企業に勤務する人に聞いてみるのが一番です。

取引先に外資系企業がある場合は、その担当者に雑談程度に聞いてみるのも良いでしょう。

実際に勤務している人がどんな点に魅力を感じ、苦労しているのか、リアルな感想を聞いて自分自身を重ね合わせてみることをおススメします。

確認する方法② 外資系企業に勤務する人のブログをチェックする

当ブログでも外資系企業にまつわる様々なトピックを紹介させて頂いていますが、様々な業界、役職を経験している方のブログをチェックすることもおススメします。

転職口コミサイトも項目によっては参考にはなります。

ただし、注意点としては、負の感情をもって書き込んでいる人が多いこと、在籍期間が短い人の投稿や在籍時期がかなり昔の投稿は読み流す様にしましょう。

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確認する方法③ 転職エージェントに登録する

少しでも外資系企業に興味があったら、外資系企業に強い転職エージェントに登録してみましょう。

日系大手転職エージェントでも外資系企業の案件は扱っていますが、外資系企業に特化したエージェントをおススメします。

理由は外資系企業に特化したエージェントが外資系企業であることが多いため、キャリアコンサルタント自身が外資系企業の勤務者であるからです。

大手日系転職エージェントには外資系企業を経験していない担当者が多いのがデメリットになります。

筆者おススメの外資系に強い転職エージェント(登録無料)[PR]

ロバート・ウォルターズ

アージス・ジャパン

エンワールド・ジャパン

ランスタッド

確認する方法④ 実際に応募する

実際に英文レジュメを作成して、外資系企業の面接官と面接することで得られる気づきも多いです。

外資系企業、とひとことで言っても、業界や企業によってそれぞれの文化があります。

様々なタイプの外資系の採用プロセスを経て、自分が外資系企業に向いているか確認することができます。

確認する方法⑤ 日系企業の海外事業の部門で働く

わたしは外資系企業に転職するまでは、日系企業で海外事業を担当していました。

海外の取引先とのコミュニケーションも多かったので、当事者レベルとは言えないものの、外資系企業のカルチャーには一定の理解がありました。

いきなり外資系企業に転職することに抵抗を感じる人は、いちど日系企業で海外事業に関わることもひとつの選択肢になると思います。

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日系企業は本当に安全・安心?

本記事では、外資系企業に合わない人・向いていない人というテーマについて解説してきました。

外資系企業は自分には合わないからやめておこうと思った人もいるかと思います。

しかしながら、日系企業で本当にこれらの項目に向き合うことなくキャリアを終えられるのか考えてみましょう。

日系企業でも早期・希望退職を実施するニュースはしばしば見かけます。

また、ジョブ型採用を実施する日系企業は増加しています。

外国人を経営者として迎えるグローバル日系企業も珍しくなくなってきています。

わたしは、日系企業と外資系企業の両方での勤務を経験して、両者の垣根は年々低くなってきていると感じています。

日系企業の経営方針が外資系企業のものに近づいているのです。

これはグローバルでの競争に勝ち残るための必然の変化かもしれません。

いま外資系企業への転職を検討することは、こういったトレンドを先取りすることになる様に感じています。

外資系企業に合わない人・向いてない人:まとめ

以上、今回の記事では外資系企業に合わない人・向いていない人を解説しました。

外資系企業に合わない人の10の特徴は以下のとおりです。

外資系企業に合わない人・向いていない人の特徴
  1. メンバーシップ型雇用に魅力を感じている人
  2. 日系企業の商品・サービスに誇りを感じている人
  3. 実質的な経営者を目指したい人
  4. 自分のアピール・主張が苦手な人
  5. 保守的で変化への対応が苦手な人
  6. 年功序列の給与体系に魅力を感じている人
  7. 勤務時間の柔軟性がない人
  8. 同じ価値観をもった人たちと働きたい人
  9. 福利厚生を重視する人
  10. 英語が苦手な人

一方で日系企業の経営方針が外資系企業に近くなってきており、従来の日系企業の雇用形態を維持できない日系企業も増加しています

実際に転職するかどうかは別として、外資系企業の特徴を理解しておくは今後のキャリアプランのためにも有益でしょう。

もし外資系企業への転職を検討される場合は、ロバート・ウォルターズアージス・ジャパンエンワールド・ジャパンランスタッド等の外資系企業に強い転職エージェントに登録されることをおススメします。

最後まで読んで下さりありがとうございました!

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