この記事ではわたしが実際に10年以上利用させていただいている管理部門特化型エージェントのMS-Japan(エムエス ジャパン)について解説します。
わたしはこれまで30社以上の転職エージェントを利用し、10回の転職を経験しています(プロフィール詳細)。
その経験から、さっそく結論から申し上げますと、MS-Japanは管理部門のミドル世代にとっては登録すべき転職エージェントです。
実際に利用している立場からMS-Japanをおススメする理由は以下の5つです。
- キャリアアドバイザーの質が高い
- 優良な案件が多い
- 日系・外資系両方の案件を扱っている
- 管理部門の案件を専門的に扱っている
- ミドル層のみではなくシニア層(50歳以上)の案件にも力を入れている
それでは、MS-Japanについて詳しく解説していきます!
MS-Japanの特徴
転職サポートサービスは、【MS Agent】という名称でおこなっています。
転職エージェントには以下の3タイプがあります。
タイプ① 総合デパートタイプ
タイプ② 専門店タイプ
タイプ③ 個人商店タイプ
それぞれのタイプの特徴については、以下の記事で解説していますので、チェックしてみてください。
MS-Japanは管理部の案件に特化した「タイプ② 専門店タイプ」になります。サービスの特徴を順番に説明していきます。
MS-Japanの特徴① 取り扱い職種
- 経理・財務
- 経営企画・内部監査
- 人事・総務
- 広報IR・マーケ・購買
- 法務
- 秘書・オフィスワーク
MS-Japanの特徴② 管理部門人材紹介のトップエージェント
実際に利用者した方へのアンケートでは、90%以上の方が次の転職でも利用したい、と回答されています。
※出典:公式サイトより
MS-Japanの特徴③ 登録者が無料で受けられるサービス
- キャリアプランの提案
- 採用企業との各種交渉
- 面接対策
- 応募書類の作成サポート
- 非公開求人の紹介(MS Agentの取り扱い求人のうち、90%以上が非公開求人)
- 転職相談会・セミナーの参加
- キャリア診断
MS-Japanの特徴④ その他概要
登録者層:20代から40代/50代以上のシニア層
求人案件数:4,000件以上
取り扱いエリア:関東、東海、関西が中心(東京、横浜、名古屋、大阪にオフィスあり)
取り扱い企業:大手上場企業、外資系企業、優良ベンチャー企業、会計事務所、監査法人、金融機関等
会社設立:1990年4月(30年の実績あり)/東証一部上場(証券コード6539)
MS-Japanと他の転職エージェントとの違い
リクルートエージェントやdoda等の総合デパートタイプの転職エージェントとの一番の違いは、取り扱う職種を管理部門に限定している点です。
それぞれの公式サイトによりますと、MS-Japanの求人数が約4,000件に対し、リクルートエージェントやdodaは約10万件の取り扱いがあります。
しかしながら、重要なのは自分が探している職種の案件がいくつあるか、という点です。
一例として、以下の条件で案件数の比較をおこなってみました。
検索条件
- 職種:法務・知財
- 年収:600万円以上
案件数:
- doda:2,120件
- MS-Japan:652件
- JACリクルートメント:300件
MS-Japanの取り扱い件数は、
総合型のdodaよりは少ないが、ハイクラス転職に強いと言われるJACリクルートメントよりは多い
という結果になりました。
- 管理部門に特化している点
- 採用企業を独自の基準で絞り込んでいる点
を考慮すると、実際に紹介されている案件数が特に少ないという印象は個人的にありません。
MS-Japanのメリット
MS-Japanのメリット① キャリアアドバイザーの質が高い
わたしはこれまで30社以上の転職エージェントに登録しましたが、取り扱う職種を管理部門に特化していることもあり、MS-Japanのキャリアアドバイザーの質は高いと感じています。
職種に対する理解度が高いので、自分の強みを理解していただくのもスムーズな印象です。
キャリアアドバイザーとの面談で転職市場で自分に不足しているスキルも指摘していただくこともあります。
また、企業担当者から案件の紹介をいただくことが多く、採用企業・部門の詳細な情報や採用の背景を提供してもらえることも大きなメリットと感じています。
たとえば、わたしが以前紹介していただいた案件ではキャリアアドバイザーからはこの様なコメントがありました。(内容は一部改変させていただいています。)
現社員の●割が外国人であり、ビジネスレベルでの英語のコミュニケーションを求められます。このような●●人材が集まる企業で、●●面で企業の成長に寄与出来きる方を募集しています。
●●部に所属している責任者の方は外資系企業の●●部で就業されていた方です。またスタッフの方は●●資格を有しております。グローバル企業で英語を使用しながら就業されてきた方や●●事務所からキャリアチェンジをご検討されている方も歓迎です。
このような背景を詳しく説明してもらえると、自分が採用されたときのイメージが描きやすいですし、面接対策も効果的に準備できます。
全体的に採用企業のヒアリングがしっかりできていて、応募の検討や面接の対策にあたり有益な情報・アドバイスを提供していただいています。
MS-Japanのメリット② 優良な案件が多い
登録して10年の間に紹介して頂いた案件をみますと、一般的に優良企業と言われる企業の案件が多いです。
おそらくMS-Japan側で一定の基準を満たす企業の案件のみを取り扱っていると実感しています。
他の転職エージェントから紹介されるスタートアップ企業や離職率の高い企業案件はほとんどない印象です。
MS-Japanのメリット③ 日系・外資系両方の案件を扱っている
MS-Japanの特徴でも紹介したとおり、MS-Japanからの紹介は主に日系企業が多いですが、外資系企業も取り扱っています。
これまで紹介していただいた案件の印象からは日本で既に一定のプレゼンスのある外資系企業を取り扱っている印象です。
外資系企業も視野に入れている方は、英文レジュメも登録することで外資系企業の案件も紹介してもらうことが可能です。
MS-Japanのメリット④ 管理部門の案件を専門的に扱っている
メリット①でも紹介しましたが、MS-Japanは管理部門の案件に特化しているため、キャリアアドバイザーの職種に対する理解が深いです。
また、採用企業もMS-Japanに対して管理部門の案件には強いメリットを感じて、優良な案件を依頼されている印象です。
職種に特化した個別相談会も常時開催されていますので、転職活動に不安を抱えている方は利用することをおススメします。
また、ホームページでも各職種を特集したメディアを展開して特化型の情報発信もおこなっており、総合デパート型にはない魅力があります。
MS-Japanのメリット⑤ ミドル層のみではなくシニア層(50歳以上)の案件にも力を入れている
わたしの場合(50代、転職10回)、大手日系転職エージェントでは登録ができなかったり、登録できても案件がほとんど紹介されないことがあります。
しかしながら、MS-Japanは50代以上のシニア層の求人にも力を入れています。
50代以上限定の「エキスパートシニア」というサイトも運営し、シニア層の転職支援も行っています(MS-Japanに登録していれば新規会員登録は不要)。
MS-Japanのデメリット
MS-Japanのデメリット① マイページが使いづらい
マイページでは自分の登録情報や希望条件をアップデートしたり、紹介求人の詳細をチェックしたりできますが、読み込み速度も遅く、正直使い勝手が良いとは言えません。
わたしが登録したのは10年前ですが、あまり改善されている印象はありません。
紹介求人に関しては、メールを通じてキャリアアドバイザーに応募依頼することは可能ですので、実際にそれほど困るということはないのですが、改善をお願いしたいポイントではあります。
MS-Japanのデメリット② 書類選考・面接の通過率は低め
優良企業を扱っているメリットの裏返しになりますが、わたしの印象としては書類選考と面接の通過率がやや低い様に感じています。
優良・人気企業案件を扱っているため、そもそも競争率が高いことと、登録者のレベルが高いためハイレベルな競争になっているのではないかと個人的には推察しています。
求人案件も応募者も厳選されている、という印象です。
MS-Japanのデメリット③ 求人検索で企業名は表示されない
MS-Japanでは、求人は紹介されるだけではなく、いま募集されているポジションをマイページで検索することも可能です。
ただし、登録者が検索する場合は、採用企業名が公開されず(MS-Japanから紹介される場合はすべて公開されています)、
興味のある求人をリクエスト
→キャリアアドバイザーが応募できるスペックか確認
→応募可能であれば採用企業名が公開
という流れになります。
応募不可の案件の場合は、「残念ながらご紹介できない求人でした」というメッセージが届きます。
とはいえ、募集要項の詳細は公開されていますので、採用企業名以外の情報は必要十分提供されています。
MS-Japanに関する口コミをピックアップ
ここでは、いくつかTwitter上でのMS-Japanの評判を紹介します。
過去利用させていただいた転職エージェントでは、MS-JAPANに好感持ってます。担当の方が経理業務に詳しく話が早い。他のエージェントだと、担当者が経理業務への知識が薄く、話が通じにくいことが多かった。
— jyubei (@jjjjjyuubei) March 7, 2020
法務とかの管理部門の転職エージェントではやっぱりMS-Japanが一番いいな。
求人の質もそうだけど、担当者がその職種に詳しいのが一番ありがたい。
求人を探すだけだったらリクルートの方が優秀だけど、トータルのサポートはMS-Japanがいいな。— まる|人事→法務の人 (@salaryman_maru) June 8, 2020
エス夫の職場の人が最近転職決めたときMS‐ジャパンを使ってて、エス夫も紹介してもらった。求人数が多いから、ここだけで転職を決めたという。エス夫も仮登録したところだよ! https://t.co/mnlIWtaAyf
— エス夫 (@esuostar) May 11, 2019
転職エージェント【MS-Japan】を実際に利用して
良かった点・メリットは✅管理部門・士業の求人の質
✅応募企業への精通度合いの高さ
✅職種別の職務経歴書サンプル特に企業担当者からの面接ポイントや
企業情報はエムエスジャパンだからこそ成せる業だと思いますサンプルもとても役立ちました
— たかひろ@月50万超・九大卒副業ブロガー (@tak156) May 16, 2019
新しい口コミが投稿されました!
タイトル「MSジャパンって税理士系の仕事に強いはずでは?かなり期待外れでした。」#転職活動中 #仕事辞めたい #転職 #就活 #求人 #求人募集 #転職したい #仕事探し #就職活動 #人材募集https://t.co/0JJJ5V7an1— 転職エージェントの評判、口コミ【ベストワーク】 (@bestworkk) January 4, 2020
一部取り扱う案件についてネガティブなコメントもありましたが、ポジティブなコメントが多く見られました。
MS-Japanの登録方法
①こちらよりMS-Japanのサイトにアクセス↓
③以下の画面が表示されるので、必要事項を記入
④利用規約を確認のうえ、「規約に同意して登録」をクリック
登録してから内定までの流れは以下のとおりです。
※出典:公式サイトより
MS-Japanの退会方法
ここでは、MS-Japanの退会方法を説明します。
①「マイページ」にアクセス
②「マイページの使い方」をクリック
③「退会依頼について」の「退会手続きはこちら」をクリック
④注意事項を確認し、「サービス退会」または「MS-JapaID 退会」のいずれかをクリック
転職先が決まって退会を検討される方もいらっしゃるかと思いますが、
- 転職市場の情報を継続的にチェックする
- 将来のキャリアアップに備える
ために、登録は継続されることをおススメします。
MS-Japan活用のコツ
MS-Japan活用のコツ① キャリアアドバイザーとの付き合い方
求人を紹介されたときや面接に臨むときには積極的にキャリアアドバイザーとコミュニケーションをとりましょう。
求人情報については、求人票には記載されていない採用背景や採用部門の人員構成などをヒアリングすることができます。
面接対策については、採用企業のヒアリングを行っている企業担当者から有益なアドバイスを受けることができます。
少しでも書類選考・面接の通過率を上げるために、キャリアアドバイザーのアドバイスを積極的に活用しましょう。
MS-Japan活用のコツ② 他の転職エージェントとの併用
MS-Japanに限らず専門店タイプのエージェントのデメリットは取り扱い案件数が総合デパート型より少ないことです。
また、外資系企業を積極的に狙っているひとにとっては紹介件数が物足りないかもしれません。
MS-Japanのデメリットを補完するためには、dodaエージェントサービス等の総合デパートタイプや外資系に強いロバート・ウォルターズ等の他の専門店タイプの転職エージェントもあわせて登録することをおススメします。
MS-Japanの評判:まとめ MS-Japanは管理部門のミドル世代にとっておススメの転職エージェント!
以上、この記事では管理部門特化型エージェントのMS-Japanについて解説しました。
MS-Japanのメリットは以下の5つです↓
- キャリアアドバイザーの質が高い
- 優良な案件が多い
- 日系・外資系両方の案件を扱っている
- 管理部門の案件を専門的に扱っている
- ミドル層のみではなくシニア層(50歳以上)の案件にも力を入れている
いくつかのデメリットはあるものの、以上のメリットから、MS-Japanは管理部門のミドル世代にとっては登録すべき転職エージェントです。
一方で求人案件数を広くカバーしたいのであれば、dodaエージェントサービス等の総合デパートタイプや外資系に強いロバート・ウォルターズ等の他の専門店タイプの転職エージェントもあわせて登録し、複数のエージェントを利用してそれぞれのデメリットを補完することをおススメします。
最後まで読んでくださりありがとうございました!