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転職活動

【質問例・回答例あり】行動面接(STAR面接)とは? 転職10回の筆者が概要と対策を解説!

この記事ではGoogle社、Apple社、Amazon社および他の外資系企業でも採用されている面接手法の「行動面接」(STAR面接)について解説します。

STAR面接とは:

応募者の実績を

S – Situation (状況)

T – Task (課題)

A – Action (行動)

R – Results (結果)

という構成で、具体的な行動を示して回答する手法です。

応募者目線で質問例・回答例や対策も紹介しながら解説します。

わたしが実際に使用している準備シートも紹介しますので、自分の実績を例題に当てはめることで、STAR面接の準備をおこなうことができます!

にぬきたまご
にぬきたまご
STAR手法による回答は、外資系企業だけではなく、日系企業の面接においても非常に有効な手法になります
この記事を読んだらわかること
  • STAR面接の概要
  • STAR面接の質問例・回答例
  • STAR面接の準備・対策

それでは、STAR面接について解説していきます!

STAR面接とは?

にぬきたまご
にぬきたまご
こちらではまずSTAR面接の概要について説明します。

STAR面接が利用される理由

STAR面接が利用される理由は、採用企業側に以下のメリットがあるからです。

採用側のメリット

  • 複数の面接官が同じ形式の面接を行うことにより、同じ基準で応募者を評価することができる。
  • 応募者のスキル・実績を具体的な行動から深堀りできる。
  • 回答された行動によって応募者が自社の企業文化にフィットするか判断できる。

いっぽう応募者にとっても、自分の実績を論理的に整理でき、より説得力のある方法でアピールできるという大きなメリットがあります。

面接官はいかにすごい実績を残したのかを知りたいわけではありません。

置かれた状況下でどの様に考え、行動したのかを知りたいのです。

また、その考え方・行動力が自社の社風・事業にマッチするのかという点で評価します。

STAR面接:各項目の解説

にぬきたまご
にぬきたまご
それでは、STAR面接の4つの各項目を順番に説明します。

Situation(状況)

面接官に対して自分が置かれていた「状況」について説明します。

質問者がその状況を把握しやすい様に、専門用語・業界用語等は避けてわかりやすく且つ詳細に説明する必要があります。

  • いつ・どこでその状況に直面したのか?
  • そこに誰がいたのか(社内・社外の関係者)?
  • その状況がどうやって生じたのか?
  • チームの規模や自分の役割は?

Task (課題)

その状況において、自分が抱えていた「課題」を説明します。

Situation (状況)と合わせて説明しても問題ないありませんが、そのときの課題を具体的且つ明確に説明する必要があります。

  • その状況における関係者の課題は何だったのか?
  • その中で自分の課題は何だったのか?
  • なぜその課題が発生したのか?

Action (行動)

その課題に対して自分が取った「行動」を説明します。

ここで注意すべきなのは、チームが取った行動ではなく、あくまで「自分」がその課題に対して取った行動を説明する必要があることです。

後述のとおり、自分が取った行動に対して、面接官から深掘りする質問が飛んでくるからです。

  • なぜその行動を取ったのか?
  • どんな仮説・データを用いたのか?
  • 自分のスキルや強みをどの様に活かしたのか?
  • その行動を取ったときにどんな障害があったのか?

Result (結果)

自分が取った行動の「結果」を説明します。

自分の行動によってもたらされた結果を数値やデータを示して説明しましょう。

  • 自分の仮説どおりの結果が出たか?
  • その結果の理由は?
  • その結果からどんな学びや成長が得られたか?
  • 同じ状況に再び遭遇したらどんな改善点が考えられるか?

STAR面接の質問例・回答例

にぬきたまご
にぬきたまご
STAR面接の概要について説明しましたので、こちらでは具体的な質問例と回答例を紹介します。

一例として紹介していますので、回答はシンプルになっていますが、面接本番ではもっと具体的なデータを用いて詳細に説明する必要があります。

質問例:

あなたが会社や上司の指示に対して異を唱えたときのことについて話してください。

回答例:

Situation(状況)

「わたしがA社で〇〇の営業職を担当していたときの話ですが、わたしの上司が新規顧客開拓のKPI(重要業績評価指標)を、営業担当者が獲得したアポイント(見込み客と会う約束をすること)の数で設定していようとしていました。

これまでもその方法で設定していたからです。」

Task (課題)

「わたしは、上司が重視したアポイントの数では新規顧客開拓における正しい評価は得られないと考えていました。

したがって、上司に別のKPIを設定してもらう様説得する必要がありました。」

Action (行動)

「課題を整理するなかで、わたしは新規顧客の自社の商品・サービスの説明に対する満足度や成約率のデータに注目しました。

関連部署からもわたしの提案に対してポジティブなフィードバックが得られたので、上司に対してこれらの指標をKPIとして設定するべきだと提案しました。」

Result (結果)

「上司は私の提案を受け入れて、新しいKPIを導入しました。

結果として新規顧客の獲得率も〇〇と比較して〇パーセント改善させることができました。

また、部門の営業成績も予算比で〇パーセント上昇させることができました。」

この回答に対して面接官からは以下のような質問が想定されます。

  • なぜ上司の設定したKPIでは正しい結果が測れないと思ったのか?その根拠は?
  • なぜ顧客の満足度が重要と考えたのか?
  • その行動を選択したときの仮説は何だったのか?
  • 上司や同僚からあなたの仮説に対して異論はなかったのか?どうやって説得したのか?

こうした質問に対しても回答できる様準備しておきましょう。

にぬきたまご
にぬきたまご
わたしの経験によりますと、面接時間が1時間の場合、STAR面接に対応するための回答事例(実績)は4つか5つくらい用意しておけば良いかと思います。

STAR面接の準備・対策

にぬきたまご
にぬきたまご
続いてわたしの経験からSTAR面接の有効な準備・対策を説明します。

STAR面接の準備・対策① STAR形式による実績の整理

面接の前に自分の実績をSTAR形式で書き出して整理しておきましょう。

わたしの場合は以下のシートを使ってそれぞれ在籍した企業での実績をまとめています。

面接前には、この中から応募企業にフィットしそうな経験をピックアップして、説明できるように準備しています。

在籍企業 S(状況) T(課題) A(行動) R(結果)
A社 上司の設定したKPIに同意できない。 別のKPIを使用するように説得。 関連部署とも協議し、顧客満足度をKPIとして使用する提案。 提案が受け入れられ、顧客獲得率が〇パーセント改善した。
B社 〇〇〇 ●●● △△△ ▲▲▲

また、書き出した回答に対しては、「それで?」を2,3回自問して深堀りすることも重要です

たとえば、

「上司は納得して私の提案を受け入れた。」

↑それで?

「顧客の獲得率を〇パーセント上昇させた。」 

↑それで?

「部門の営業成績が予算比で〇パーセント上回った。」

といった感じです。

いちどベースになるものを作っておけば、あとは応募する企業の業界、職種、カルチャーによって強調する部分などを調整すれば有効なツールとなります

STAR面接の準備・対策② 転職エージェントのサポート

STAR形式で実績が整理できたら、転職エージェントに模擬面接を依頼しましょう。

STAR面接を採用している企業に応募する場合は、転職エージェントを利用することをおススメします。

限られた時間内で合理的な説明を行うにはやはり練習が必要となります。

また、転職エージェントは過去の応募者に対する質問などのデータなど蓄積している場合もありますので、そういった情報も入手しましょう。

特に外資系企業に応募される方はロバート・ウォルターズアージス・ジャパンエンワールド・ジャパンランスタッドのネイティブスピーカーのコンサルタントが在籍する転職エージェントに依頼することをおススメします。

STAR面接の準備・対策③ おススメ書籍

STAR面接対策でわたしが参考にさせていただいた書籍を紹介させていただきます。

Amazon社の面接対策としてとても評価の高い書籍ですが、Amazon社以外の外資・日系企業の面接にも使えるメソッドが丁寧に解説されていますのでおススメです。

また、同著者によるSTAR面接に特化した書籍も合わせて紹介させていただきます。[PR]




 

STAR面接の準備・対策④ Amazon社のサイト

Amazon社の採用ページではSTAR面接に関する説明と対策に関する情報が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。

他社の面接を受ける場合であっても有益な情報になります。

STAR面接の準備・対策⑤ 正直に自分自身の実績を伝える

STAR面接では、所属しているチーム・部門の実績ではなく、自分自身の実績を説明します。

従って、チームや同僚が取った行動や結果を含めない様に気を付けましょう。

なぜ、これが重要かと言うと、内定前にリファレンスチェックやバックグラウンドチェックが実施される可能性があるからです。

もしリファレンスチェックやバックグラウンドチェックで面接でアピールした実績が自分のものではない、と疑われた場合、内定の判断に悪影響を与えることになります。

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STAR面接:まとめ 

以上、この記事ではSTAR面接について以下のポイントを解説しました。

  • STAR面接の概要
  • STAR面接の質問例・回答例
  • STAR面接の準備・対策のしかた

企業側に候補者を評価するうえでのメリットがあるために導入されている面接手法です。

いっぽう、応募者にとっても事前準備・対策がしっかり行えるという大きなメリットがあります。

採用企業がSTAR面接を導入していなくても、事前にSTAR形式で自分の実績をまとめておき、面接の場においてこの手法を使って自分の実績を説明することで具体性・説得力が増します。

また、初めてSTAR面接に臨む方はぜひ転職エージェントに模擬面接を依頼しましょう

何度か練習することで、STAR形式で自分の実績を説明できるようになります。

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少しでも転職活動を行っている方の参考になれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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