「転職エージェントから紹介された求人、断ってもいいのかな…?」
「転職エージェントに登録はしたけど、やっぱり退会したい。」
そんな悩みを抱えていませんか?
転職活動を進める中で、「この求人はちょっと違う」「担当者と相性が合わない」と感じたことがある方も多いはず。
でも、断り方を間違えると気まずくなりそうだし、次の紹介が止まったらどうしよう…と悩みますよね。
私もこれまでに10回の転職を経験し、そのたびに30社以上の転職エージェントとやり取りしてきました。
だからこそ、気まずさや不安を乗り越えて、「相手に失礼なく、そして自分にとってベストな選択をする断り方のコツ」を知っています。
この記事では、転職エージェントの断り方について、状況別・理由別・よくある質問・断ったあとの行動まで網羅的に解説します!
- 断っても転職活動に不利はないという事実とその理由
- 転職エージェントを断るときの4大原則
- 面談・求人・面接・内定など状況別の丁寧な断り方と例文の紹介
- よくある不安(紹介されなくなる?個人情報は?など)への回答
- 断った後に選ぶべき転職エージェントの選び方と比較方法
「断る=悪いこと」ではありません。
この記事を読み終えるころには、自分に合わない提案を無理に受けず、より納得のいく転職に近づく方法がきっと見えてくるはずです。
どうぞ最後までご覧ください!
転職エージェントの提案やサポートは断っても大丈夫!

転職エージェントからの求人提案やサポートを「断るのは気まずい」「怒られるのでは」と感じる人は多いと思います。
でも安心してください。
実は断っても転職活動に悪影響はなく、むしろ自分に合ったキャリア選択につながるきっかけになることもあるのです。
以下の3つのポイントを押さえておけば、断ることへの不安はほぼ解消できます。
- 断っても転職活動に不利になることはない
- 転職エージェントも断られることに慣れている
- 断ることで自分に合った選択肢が見えてくる
それではこれら3つのポイントを順番に説明していきます。
①断っても転職活動に不利になることはない
一度断ったらもう紹介してもらえなくなるのでは…
と不安になる気持ちはよくわかります。
実際、私も転職エージェントに登録したばかりの頃は同じことを思ったことがあります。
でも実際は、転職エージェントの提案を断ったことによって不利になった経験は一度もありません。
なぜなら、転職エージェントは複数の候補者に同時に求人を紹介しており、ひとりの辞退が業績に影響を与えることはないからです。
例えば、あるIT系企業の求人を断ったとき、キャリアアドバイザーから「他にもあなたに合いそうな求人がありますよ」と、すぐにエンタメ企業の別案件を紹介してもらえたこともありました。
断ること=チャンスを失う、ではなく、「より自分に合った求人に出会うためのすり合わせのステップ」と考えると、前向きに動けますよ。
②転職エージェントも断られることに慣れている
実は、転職エージェントにとって「断られること」は仕事の一部に過ぎません。
だからこちらが丁寧に説明して断れば、転職エージェントもそれをきちんと受け止めてくれます。
転職エージェント業界では紹介成功率(=紹介した求職者が内定をもらい、入社まで至る割合)は13%程度と言われており、求職者が途中で辞退するのはよくあること。
転職エージェント側としても、「合わない案件に無理に応募してもらうより、率直に伝えてもらったほうが助かる」と感じている担当者が多いのです。
③断ることで自分に合った選択肢が見えてくる
提案された求人を断る理由が、「なんとなく違和感がある」「条件が合わない」など漠然としていても大丈夫。
その違和感を言語化しようとするプロセスこそ、自分に合う働き方や企業を見つける第一歩になります。
私の場合、20代後半の転職活動で、企業の知名度や福利厚生を重視し、成長期になる企業の紹介を断っていたことがありました。
その後、再度転職エージェントと相談し、「自分が成長できる環境」を軸にして、納得のいく企業に出会うことができました。
いっぽう、「この条件は譲れないのです」という意思表示をすると、転職エージェントも希望条件を再認識してくれるため、次回からの紹介精度がぐっと上がるという効果もあります。
整理しやすい視点としては、以下のような観点で断る理由を考えてみてください:
観点 | 例 |
年収 | 想定より低かった |
勤務地 | 通勤時間が長すぎる |
働き方 | リモート不可/フレックスなし |
社風 | 前職と似ており不安 |
業務内容 | スキルに合っていない/成長できる環境ではない |
転職エージェントを断るときの基本マナーと押さえておきたい4原則

転職エージェントを断る場面では「どう伝えれば失礼にならないか」「その後に影響が出ないか」と不安になる人が多いですが、以下の4つの原則を守れば問題ありません。
丁寧な断り方は、次につながる関係を築くための一歩でもあります。
- できるだけ早めに連絡する
- 無視や放置はNG。誠実に対応する
- 理由や意思を明確に伝える
- 感謝の気持ちを忘れずに伝える
それでは順番にみていきましょう!
①できるだけ早めに連絡する
断ると決めたら、思い立ったその日中に連絡するのがベストです。
私もこれまでの転職活動で、「あとで連絡しよう…」と後回しにしていたら、担当者からのリマインドが来て余計に気まずくなったことがありました。
転職エージェントは求職者の意思を前提に企業とのやり取りをしており、連絡が遅れると企業側にも迷惑がかかる可能性があります。
たとえば、面接日程の調整中やオファー交渉中に「辞退の意思表示が遅れた」ことで、企業との信頼関係にヒビが入ってしまうケースも。
連絡手段は、基本的にはメールがおすすめですが、急ぎの場合や選考直前の辞退などは電話のほうが確実に伝わります。
②無視や放置はNG。誠実に対応する
転職エージェントとのやり取りでもっともNGなのが「音信不通になること」です。
私の場合は、応募後の案件がどうしても気乗りしなくなった際、「返信しづらい…」と感じて返事を先延ばしにしたことがあります。
放置せず、簡単な文面でもいいので「辞退したい意思がある」と明確に伝えることが大切です。
③理由や意思を明確に伝える
「辞退したいけど、理由をどう伝えれば…?」と迷う方も多いですよね。
そんなときは、正直すぎず、でも納得感のある理由を添えるのがポイントです。
たとえば、以下のような言い回しは無難で丁寧です:
状況 | 理由の伝え方例 |
求人内容が合わない | 「希望とする職種・条件と少し違っていたため」 |
他で選考が進んでいる | 「他社の選考が進んでおり、そちらに注力することにしました」 |
転職時期を見直した | 「現職の状況により転職時期を再検討することにしました」 |
理由を伝えることで、転職エージェントもあなたの希望条件をより正確に把握できます。
また、次回以降の提案の精度が上がるというメリットも。
実際、私が年収の希望をきちんと伝えたことで、その後は条件に合った求人だけを紹介してもらえるようになり、効率が格段にアップしました。
④感謝の気持ちを忘れずに
たとえ断る場合でも、「お世話になったこと」や「紹介してもらったこと」にはひとこと感謝の意を伝えるのが大人の対応です。
これは社会人としてのマナーでもありますし、実際、感謝の一言があるだけで相手の印象は大きく変わります。
以下は、私が実際に使っているテンプレートです:
ご提案いただきありがとうございました。
今回は辞退させて頂くこととなり、心苦しく存じますが、大変丁寧にご対応いただき感謝しております。
また機会がありましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。
こうした一文があることで、将来的に再利用する際も気持ちよくやり取りできます。
転職は「縁」です。今すぐではなくても、数年後にまたお世話になることもありますからね。
【これだけ見ればOK!】転職エージェントへの状況別の断り方と例文10選

転職活動では、「ちょっと違うかも…」「今はタイミングじゃない」など、途中で方向転換したくなることもありますよね。
そんな時、状況に応じてどう断れば失礼なく、かつスムーズに進められるのか。以下では、よくあるシーン別に、断り方のコツと使える例文をご紹介します。
- 面談前・登録後のカウンセリングを断る
- 面談後にサポートを断りたい
- 求人紹介を断りたい
- 企業との面接を辞退したい
- 選考途中で辞退したい
- 内定を辞退したい
- サービスを一時休止・退会したい
- 担当者を変更したい
- 他のエージェントを使うことにした
- 現職に残る決断をした
①面談前・登録後のカウンセリングを断る
転職エージェントに登録したものの、担当者の対応によって気が変わったり、他の転職エージェントの案件が進展したりすることもあります。
そんなときは「やっぱり面談はやめたいな」と思うこともありますよね。
私も以前、登録後の面談をキャンセルさせてもらった経験があります。誠実に連絡すれば、特に問題なく受け入れてもらえます。
例文(メール):
○○エージェント 〇〇様
お世話になっております。〇〇と申します。
面談をご案内いただいておりましたが、他の選考が進んだため、今回は辞退させていただきたくご連絡いたしました。
ご調整いただいたところ恐縮ですが、またご縁がございましたら何卒よろしくお願い申し上げます。
②面談後にサポートを断りたい
面談してみたけれど、雰囲気が合わない、紹介内容が的外れ…そんな時もあります。無理に継続する必要はありません。
たとえば、ある外資系特化型の転職エージェントは、スピード重視すぎて(紹介した求人に対して24時間以内の返答を求められました)、数回のやりとりで利用をやめたことがあります。
例文(メール):
○○エージェント 〇〇様
先日は面談のお時間をいただきありがとうございました。
ご案内頂きました求人に関して、〇〇の点において私の希望とは少し方向性が異なると感じております。つきましては、今後のご支援は一旦見送らせていただきたく存じます。
またご縁がございましたら何卒よろしくお願い申し上げます。
③求人紹介を断りたい
「この求人、ピンとこないな…」と思っても遠慮せず断って大丈夫です。むしろ希望をすり合わせるチャンスです。
私の場合、登録直後は幅広い業界の求人を紹介してもらいましたが、紹介された求人に対するフィードバックを続けることで紹介される案件の精度が上がり、希望に近い求人を紹介してもらえました。
例文(メール):
○○エージェント 〇〇様
求人をご紹介いただきありがとうございます。
誠に恐縮ではございますが、勤務地・職務内容の観点から、今回の案件は見送らせていただければと存じます。勤務地は〇〇、職務内容は〇〇の案件がございましたらご紹介頂けますと幸いです。
引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
④企業との面接を辞退したい
面接前の辞退は早急な対応が重要です。企業側も日程調整などに時間を使っているため、なるべく誠実に対応しましょう。
例文(電話 or メール):
○○エージェント 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
ご調整いただいた〇〇社との面接でございますが、現時点で転職活動の方向性を見直すことにいたしました。
大変恐れ入りますが、今回の面接は辞退させていただきたく、ご連絡申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
⑤選考途中で辞退したい
選考が進んでいても、「やっぱり合わない」「他の内定が決まった」など、辞退のタイミングは訪れます。ここでも誠実に、かつ早めの連絡が大切です。
例文(メール):
○○エージェント 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
〇〇社の選考についてでございますが、慎重に検討した結果、企業様が求めるものが私のキャリアの方向性とはマッチしないと感じておりますため、辞退させて頂けますと幸いでございます。
ご尽力いただいたにもかかわらず申し訳ありませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
⑥内定を辞退したい
最も気を使う場面かもしれませんが、「条件が合わない」「他社に決めた」など理由があるなら、正直に伝えて大丈夫です。
採用企業も良い人材は他社との奪い合いになることは十分承知しています。
誠実且つ早めに辞退するほうが結果的に双方にとって良い選択なのです。
例文(電話 → メールフォロー):
このたび内定をいただいた○○社でございますが、他の選択肢と比較し、慎重に検討した結果、辞退させていただくことにいたしました。
ご紹介から日程調整まで丁寧にご対応いただき、心より感謝申し上げます。
⑦サービスを一時休止・退会したい
「いったん転職活動をやめたい」
「自分のペースで考え直したい」
と思うこともあります。
そんなときは休止や退会も選択肢のひとつ。多くの転職エージェントは、メール1本で対応してくれます。
例文(メール):
お世話になっております。〇〇です。
転職活動を一時中断することにいたしましたため、貴社のサービスを休止(または退会)させていただければと存じます。
今後再開する際は、あらためてご相談させていただければと思います。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
しかしながら、これまでに私の転職経験からは、転職エージェントは休止・退会せずに情報だけは受け取り続ける姿勢でいた方が良いと考えます。
いまの仕事に大きな不満がなくても、明日にでも自分の希望を満たした求人が出てくるかもしれません。
転職活動の最大のリスクは「機会損失」です。
転職エージェントとはコミュニケーションをとりながら情報収集を継続することをおススメします!
⑧担当者を変更したい
相性が合わない、やり取りがストレスになる…。そんなときは「変更をお願いする」のもありです。感情的にならず、あくまで希望として伝えましょう。
例文(メール):
お世話になっております。〇〇です。
恐れ入りますが、これまでの〇〇様とのやり取りにおいて、少し方向性にギャップを感じております。
ご尽力いただいていることは重々承知しておりますが、可能であれば〇〇の領域のご担当者様をご紹介いただけますと幸いです。
もし、担当者本人に言いづらい場合は、担当者の上司に相談するのもおススメです。
⑨他のエージェントを使うことにした
他の転職エージェントからより希望に合う提案がもらえる ― そんな時は、無理に併用せず絞った方が効率的です。
私の場合は、転職活動の活動初期には大手の総合型のエージェントをメインに使っていましたが、応募しても次のステップに進まないことが多く、苦戦しました。
その後、業界特化型や外資専門のエージェントに登録したところ、より細やかなサポートを提供してもらい、内定率がアップしたことがあります。
転職エージェント側も求職者との相性は理解していますので、正直に伝えて問題ありません。
伝え方の例文:
ご提案いただきありがとうございます。
現在、他のエージェント様からご提供いただいた案件を中心に進めている関係で、サポートを休止させていただければと思っております。
また機会がありましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。
⑩現職に残る決断をした
「やっぱり今の職場でもう少し頑張ってみよう」― そんな気持ちになること、あると思います。
私も過去に、他社と様々な具体的な要素を比較して「現職を継続する方がメリットが多い」と感じたことは何度もあります。
今すぐ転職しないと決めたなら、その意思をしっかり伝えれば大丈夫です。
伝え方の例文:
転職活動を進める中で、改めて現職での可能性を感じ、当面は現在の会社で頑張っていく判断をいたしました。
様々なご提案とサポートをいただき誠にありがとうございました。
また転職を検討することになりましたら改めて連絡申し上げます。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
転職エージェントの断り方に関するよくある質問(FAQ)

転職エージェントを断るとき、
「これって失礼じゃないかな?」
「後から不利益が出ない?」
といった小さな疑問がいくつも出てきますよね。
ここでは、特によく検索されている7つの不安について、Q&A形式で先回りして解消します。
- 担当者を変えると紹介が減る?
- 連絡は電話・メールどちらが良い?
- 断ると今後の紹介が止まる?
- しつこい連絡にはどう対応する?
- 退会後、個人情報はどうなる?
- 本音じゃない理由でもOK?
- 一度断った後の再登録は可能?
①担当者を変えると紹介が減る?
結論から言うと、変えたからといって紹介が減ることはありません。
むしろ、相性の良い担当者に替わった場合、より自分に合った求人が紹介されるケースも多いです。
私も過去に、人気企業(書類選考の通過率の低い)の案件を大量に送ってくる担当者から、「職種・業界に精通した」アドバイザーに変更してもらったことで、通過率が高い案件を紹介してもらえるようになりました。
転職エージェント側も「求職者の満足度=成功率」だと理解していますので、担当者変更は珍しいことではありません。
②連絡は電話・メールどちらが良い?
基本はメールでOK。ただし急ぎの案件は電話がベターです。
特に面接辞退や内定辞退など、企業とのやり取りに関わる部分は、早めの連絡が必要です。
私自身、急な辞退の際は電話連絡を入れ、その後にメールで内容を整理して送るようにしています。
場面ごとの使い分けは以下の通り:
シーン | 推奨連絡手段 |
登録キャンセル・求人辞退 | メールでOK |
面接直前の辞退 | 電話+メール |
担当変更・退会依頼 | メールで丁寧に |
③断ると今後の紹介が止まる?
「何回か断ったらもう紹介されなくなるのでは?」と不安になりますが、基本的にそんな心配は不要です。
転職エージェントは、複数の案件と求職者を同時進行で管理しており、個人の辞退に過度に影響されることはありません。
むしろ、「合わない案件を無理に受ける人」より、「はっきり希望を伝える人」の方が、転職エージェントにとっても紹介しやすいのが実情です。
ただし、転職の軸や意欲が疑われるような言動は避けましょう。
転職エージェントは転職意欲の高い登録者を優先するからです。
④しつこい連絡にはどう対応する?
一部の転職エージェントでは、辞退後も何度も連絡が来てしまうケースがあります。
私も実際に、転職活動終了後に「新着求人のご案内」メールが届き続けたことがありました。
そんなときは、明確に「連絡を止めてほしい」、「休止したい」旨を伝えるのが大事です。
以下のような一文をメールで送ると効果的です。
例文:
お世話になっております。
これまでご支援頂いておりましたが、転職活動の方針を見直したため、今後のご連絡は差し控えていただけますと幸いです。
〇〇様のこれまでのサポートに感謝申し上げます。また、機会がございましたら何卒よろしくお願い申し上げます。
これでも改善しない場合は、転職エージェントのお問合せ窓口に問い合わせるのもひとつの方法です。
⑤退会後、個人情報はどうなる?
転職エージェントを退会しても、「個人情報が残ってるのでは…?」と心配になる方も多いですが、転職エージェントは個人情報保護法に基づいて対応しています。
たとえば、各転職エージェントは退会後の個人情報の取扱いについて、自社のプライバシーポリシーで定めています。
心配な方は、退会時に「個人情報の削除もお願いします」と一言添えるとより安心です。
また、プライバシーマークを取得している転職エージェントは、第三者機関のお墨付きをもらっている企業になりますので、個人情報の管理が整備されていると考えられます。
⑥本音じゃない理由でもOK?
「本当は担当者が合わないけど、理由をどう言えば…」という気持ちはよくわかります。
結論としては、正直すぎない「オブラート表現」でもOKです。
たとえば、「これまでの希望条件を見直して再検討したい」「他の転職エージェントと比較したい」など、やんわりした表現で十分通じます。
転職エージェント側も「本音と建前」があることは理解していますし、強く食い下がってくることも稀です。
⑦一度断った後の再登録は可能?
もちろん可能です。私も過去に一度退会して、数年後に再登録した経験がありますが、スムーズに再開できました。
多くの大手転職エージェントは、休止制度があります。登録情報が残っていれば、スムーズに再開できる場合も多いです。
ただし、以前の履歴が残っていると担当者が気を使う場合もあるので、「再度利用したい意思」を明確に伝えるとより安心です。
断ったあとにやるべきことと、次の転職エージェント選びのコツ

転職エージェントを断ったからといって、転職活動が振り出しに戻るわけではありません。
むしろ「自分に合わない方法に見切りをつけることができた」という前向きな一歩です。
ここからの行動が大切。
自分に合うエージェントを見つけて、効率的かつ納得のいく転職活動を進めましょう。
- 求人数が多い大手を選ぶ
- 業界・職種に特化した転職エージェントも活用
- 地方や若手向けなど自分の属性に合ったエージェントを探す
- 転職エージェントは複数使って比較するのが基本
①求人数が多い大手を選ぶ
「次こそは幅広く選べる環境で転職活動したい」と思ったら、まずは大手総合型エージェントを活用するのが鉄則です。
理由はシンプルで、求人数が圧倒的だから。
例えば、本記事執筆時点での取扱い求人のデータを見ると:
転職エージェント | 取扱い求人数 |
リクルートエージェント | 公開求人:594,704件非公開求人:441,681件 |
doda(パーソル) | 公開求人:248,871件 |
マイナビエージェント | 公開求人:84,106件 |
業界・職種に特化した転職エージェントの紹介求人は精度が高いものの、紹介求人数が少なくなりがちなのがデメリット。
幅広く検討したい、転職市場のトレンドが知りたい、といったニーズにはぴったりの転職エージェントになります。
②業界・職種に特化した転職エージェントも活用
「大手総合型の求人だとちょっと浅いな…」と感じたら、業界や職種に強みを持つ特化型エージェントを併用するのがおすすめです。
たとえば以下のような分類があります:
業界 | おすすめの特化型エージェント |
外資・ハイクラス | エンワールド・ジャパン |
IT・Web | ギークリー |
管理部門 | MS-Japan NO-LIMIT |
特化型は担当者がその業界出身だったり、企業とのコネクションが深かったりするため、「質の高い非公開求人」に出会える確率が高くなります。
私が外資系へ転職したときも、エンワールド・ジャパンの担当者が業界経験者で、履歴書の見せ方から面接対策まで完全に「外資用」にカスタマイズしてくれたおかげで内定につながりました。
③地方や若手向けなど自分の属性に合ったエージェントを探す
転職エージェントには「年齢層」「地域」「経験年数」など、向いている層があります。
たとえば、20代でキャリアの成長過程にある人がハイクラス専門のエージェントに登録しても、なかなか案件が紹介されないこともあります。
以下に属性別のおすすめエージェントをまとめました:
ターゲット | 転職エージェント名 |
20代・未経験可 | マイナビジョブ20’s |
地方在住(全国対応) | リクルートエージェントdoda |
30〜50代のミドル層 | LHH転職エージェント |
私も、東京から関西にUターン転職する際に、関西に拠点のある転職エージェントを活用して、地場企業に強い求人を見つけられました。
④転職エージェントは複数使って比較するのが基本
「1社だけでいいや」と思ってませんか?実はそれ、もったいないんです。
転職エージェントは3社以上併用して比較しましょう。
複数使うことの3つのメリット:
- 求人やアドバイスの幅が広がる
- 担当者の相性を比べられる
- サービス内容や対応スピードの違いが見える
私はこれまで30社以上の転職エージェントに登録してきました。
毎回転職活動ではその時のニーズに合った3〜5社をメインで利用しています。
実際、転職エージェント側も「求職者が複数の転職エージェントに登録している利用前提」で動いています。
まとめ|転職エージェントを断ることは、転職活動を前に進める第一歩
転職エージェントとのやり取りで、
「断ってもいいのかな」
「失礼じゃないかな」
と不安になるのはごく自然なことです。
でも、そのモヤモヤを抱えたままでは、あなたらしいキャリアの実現は遠ざかってしまいます。
この記事では、そんな迷いを解消するために、断る際のマナーや言い方、場面ごとの対応法まで徹底的に解説してきました。
ここでこの記事のおさらいです。
記事の重要ポイントまとめ
- 断っても転職活動に不利はないという事実とその理由
- 転職エージェントを断るときの4大原則
- 面談・求人・面接・内定など状況別の丁寧な断り方と例文の紹介
- よくある不安(紹介されなくなる?個人情報は?など)への回答
- 断った後に選ぶべき転職エージェントの選び方と比較方法
どんな場面でも丁寧に誠意を持って伝えれば、転職エージェントとの関係性を壊すことなく、自分に合った選択をしていくことができます。
「断る」という行動は、わがままでも失礼でもありません。それは、より自分らしく働くために必要な“整理”のプロセスなのです。
自分の希望を大切にしながら、転職エージェントとのやり取りを前向きに進めていきましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。最後まで読んで下さりありがとうございました!