在職中に転職活動をおこなう場合、上司や同僚にバレないか不安に感じる人は多いと思います。
現職の上司・同僚に転職活動がバレることは可能なかぎり避けたいところです。
転職先が決まっている場合はまだ良いですが、転職活動中にバレると、
- 上司・同僚から引き止め、嫌がらせを受ける
- 重要なプロジェクト・担当から外される
- 昇進の可能性が低くなる
- 有給・遅刻・早退が取りづらくなる
といったリスクを負うことになり、転職するにしても残留するにしても非常に大きなダメージを負いかねます。
メール・ウェブ閲覧
リスク
転職活動に限ったことではないですが、会社のPC・ネットワークを使用すると、メールやウェブ閲覧の履歴、メール受信時などの通知により、転職活動をおこなっていることがバレるリスクがあります。
対処法
会社のPC・ネットワークは転職活動では使用しない。自分のプライベートのアカウント、デバイス、社外のネットワークを使用する。
電話
リスク
勤務先で転職エージェントや採用企業との会話を聞かれて、バレるリスク。自分が思っている以上に電話の会話の内容は周りの人に聞こえているものなので注意が必要です。
会話を聞かれなくても、業務以外の電話に出ることで不審に思われることのリスクもあります。
対処法
転職に関する電話連絡はプライベートの時間や休憩時間に職場から離れておこなう。
メールやSNS等で対応できるものは可能な限りこれらを使用する。
勤怠の変化
リスク
面接が増えてくると、有休、早退、遅刻が多くなり、上司・同僚から転職活動をおこなっているのではないか、と疑われるリスクがあります。
対処法
勤務時間外の面接や電話・リモート面接にできないか採用企業側と相談する。
ここ数年でリモート面接はかなり定着しました。ただし、最終面接は多忙な経営者・役員が面接官となるので、企業側が指定する時間に合わせる必要があります。
服装
リスク
面接日に普段とは違う服装で出勤して疑われるリスク。
わたし自身が実際にやってしまったことですが、普段カジュアルな服装で勤務しているのに、面接当日にジャケット・パンツで出勤してしまいました。
対処法
服装は面接会場の近くで着替えるか、採用企業に事情を説明して、普段の服装で面接させてもらう。または可能であれば有休を取得する。
雑談・飲み会
リスク
気心の知れた同僚との雑談や飲み会で、会話の流れでつい転職活動をおこなっていることを話してしまうこともありますが、これも周囲にバレるリスクになります。
特に面接が進んでいるときには誰かに言いたくなるものです。
誰でも会社や仕事への不満はありますので、他人の転職ネタは間違いなくみんなの秘密としてあっという間に拡散されるものだと認識しましょう。
対処法
雑談・飲み会の場では聞き役に徹する。
そもそも転職活動中はいつもより多忙なので、同僚との飲み会に行く回数を減らして応募書類の改善や面接対策の時間に充てる。
バレるリスクの高い転職方法
SNS
LinkedInなどのビジネス系SNSは海外ではカジュアルに名刺代わりとして使用されていますが、日本では転職ツールとして認識されるリスクがあります。
特に「新しい仕事の機会に関心あり」の設定にして、詳細な経歴を掲載している場合(わたしです!)、次の機会を探していると判定される可能性が高いでしょう。
また、その他Twitter、FacebookなどのSNSで実名で自分の転職活動について発信している人はいないかと思いますが、行動範囲や発信時間で転職活動がバレるリスクはありますので、とくに業務時間中は慎重に利用することをおすすめします。
転職サイト
転職サイトを利用するには個人情報と経歴を登録する必要があります。
基本的には非公開になっていますが、採用担当者は登録者の一定の経歴を見ることができます。
そのため、勤務先の採用担当者に見つかってしまうリスクがあります。
使用するのであれば、多くの転職サイトでは、自分のプロフィールに対して特定企業からの閲覧をブロックする機能がありますので、忘れずにかならず勤務先をブロック対象として設定しましょう。
バレるリスクの低い転職方法
転職エージェント
転職エージェントを利用する転職活動は、応募者、採用企業、転職エージェントの三者間のクローズドなやりとりで進められますので、バレるリスクの低い転職方法といえると思います。
また、面接時間や服装についても直接応募と比較して相談しやすいのもメリットです。
リファラル・紹介
転職エージェントと同様ですが、クローズドなやりとりで進められますので、こちらもバレるリスクの低い転職方法といえると思います。
また、面接時間や服装についても知人である紹介者に相談しやすいのもメリットです。
番外編
上司に自分のキャリアプランを語る
上司とは年に何度か評価面談の機会があると思いますが、わたしの場合は、その場で自分の将来のキャリアプラン(ライフプラン)を軽く語るようにしています。
内容としては、あくまで将来のプランであって、いまの職場では実現が難しいものを伝えてます。
万が一、上司に転職活動がバレたり、転職が決まって退職を申し出たときに、「そういえば、〇〇さんは将来〇〇したいと言ってたね」と言ってもらうためです。
上司は自分のマネジメントのせいで転職するわけではないと知っているので、少しは協力的になってくれるかもしれません。
まとめ
慣れ親しんだ職場環境では、普段と違う行動によってうまれる違和感は小さなものであっても自分が思っている以上に同僚に気付かれているものです。
この記事では転職活動がバレないために気を付けるべき8つのポイントを解説しました。
- メール・ウェブ閲覧
- 電話
- 勤怠の変化
- 服装
- 雑談・飲み会
- バレるリスクの高い転職方法
- バレるリスクの低い転職方法
- 番外編
この8つのポイントをおさえて注意深く活動することでバレるリスクを減らすことができます。
一方でリスクを恐れてあまりにも限定した方法で転職活動をおこなうと良い求人案件に出会える機会も減少します。
転職活動がバレるリスクの許容度は人それぞれだと思いますが、リスクの低い転職方法から始めて機会損失のリスクとのバランスを考えて活動されることをおすすめします。
以上、ご参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました!
筆者おすすめの転職エージェント(ミドル世代向け)[ PR]
これまで転職9回の経験をもつ筆者のおすすめ転職エージェントを紹介します。
実際にわたしが登録して応募・面接のサポート、オファーの条件交渉などを行っていただいたエージェントになります。これらの転職エージェントには40代以降になっても求人案件をご紹介いただいています。
それぞれ別の記事でも詳しく解説していますので、よかったらあわせてご覧ください。
MS-Japan(エムエスジャパン)
MS-Japanは管理部門の職種に特化した転職エージェントです。わたしは登録して10年以上になりますが、登録していて実感しているメリットは以下の5つです。
- キャリアアドバイザーの質が高い
- 優良な案件が多い
- 日系・外資系両方の案件を扱っている
- 管理部門の案件を専門的に扱っている
- ミドル層のみではなくシニア層(50歳以上)の案件にも力を入れている
職種専門型の転職エージェントになりますので、他の総合型エージェントとの併用をおススメします。
ロバート・ウォルターズ
ロバート・ウォルターズはロンドンに本拠地を構える外資系・グローバル企業特化型エージェントです。
わたしは5年以上登録しておりますが、ここ数年はわたしのお付き合いのある転職エージェントの中で一番多くの案件をご紹介いただいています。
わたしが実感しているロバート・ウォルターズのメリットは以下の5つです。
- 外資系の案件が豊富
- 他の外資系特化型エージェントと比較してキャリアコンサルタントの質が高い
- 優良・高収入の案件が多い
- ミドル・シニア層の案件も比較的多い
- 実務経験があればTOEICのスコアを問われない
外資系企業を選択肢に入れている方は登録必須の転職エージェントと言えると思います。
エンワールド・ジャパン
エンワールドも外資系・グローバル企業特化型エージェントで、わたしは登録して10年以上になります。入社後の活躍までサポートすることをアピールしており、わたしも実際に入社後にトラブルを解決していただいたことがあります。
わたしが実感しているエンワールドのメリットは以下の5つです。
- 外資系・グローバル企業の案件に特化
- 転職後のフォロー体制が充実
- 他の外資系特化型エージェントと比較してキャリアコンサルタントの質が高い
- 優良・高収入の案件が多い
- ミドル・シニア層の案件も比較的多い